Firebaseのプランどれにする?

f:id:utouto97:20211223102910p:plain

TL; DR
何も考えず無料で使いたい + Cloud Functions は使わない → Spark (無料) プラン
きちんと管理する → Blaze (従量課金) プラン
Cloud Functions を使う → Blaze (従量課金) プラン

Firebase のプランは二つ

Firebase は Google が提供する BaaS です。
データベースやホスティング、認証などのサービスが提供されていて、これらを組み合わせてサービスを構築したり、自分で開発しているバックエンドに組み込んで利用することができます。
Firebase を利用することで、スピーディーにサービスを開発することができます。

utouto97.hatenablog.com

便利な Firebase ですが、基本的には従量課金制ですが、無料枠も設けられています。
Firebase のプランは、Spark (無料) プランと Blaze (従量課金) プランの二つです。

  • Spark (無料) プラン
    無料で利用できるプラン、Firebaseの無料枠ということになります。
    上限・制限がありますが、ほとんどのサービスを無料で利用できます。
    上限を超えると接続拒否になり、追加の料金は発生しません。
  • Blaze (従量課金) プラン
    従量課金プラン、こちらが一般のプランです。
    Spark (無料) プランの無料分も含みます。
    Spark (無料) プランの無料分を使い切ったあと、従量課金となります。

Firebase で Cloud Functions を使うなら、Blaze (従量課金) プラン

Firebase では、Spark (無料) プランでほとんどのサービスが利用できます。
しかし、いくつかのサービスは利用できません。

その中で最も利用する可能性が高いのは、Cloud Functions だと思われます。
Cloud Functions はスケジュールやイベントを起点として、プログラム等の処理を実行することができます。
これによりビジネスロジックを構築することができます。
AWS においての、AWS Lambda のようなものです。

そのような Cloud Functions は Spark (無料) プランでは利用できません。
そのため、Cloud Functions を利用したい場合は、Blaze (従量課金) プラン一択となります。

Spark (無料) プランには、Cloud Functions の無料枠はありませんが、 Blaze (従量課金) プランには、Cloud Functions の無料枠があります。

つまり、Blaze (従量課金) プランを選択することで、Cloud Functions を一定数無料で利用することができます。

f:id:utouto97:20211227110905p:plain

Firebase の Blaze (従量課金) プランは要注意 !

Firebase のプランの一つの Blaze (従量課金) プランには注意点が一つあります。
Blaze (従量課金) プランは、Spark (無料) プランの無料枠を含み、さらに Blaze (従量課金) プラン独自の無料枠もあります。
そして、これらの無料枠をすべて使いきったら、従量課金となります。
ただし、Blaze (従量課金) プランには、一日当たりの上限というものも設定されており、これを超えると料金が発生してしまう場合があります。
(トータルの使用量が無料枠ないでも料金発生する可能性があります。)

*Blaze プランの無料使用は日単位で計算されます。Cloud Functions、Firebase ML、電話認証、Test Lab では詳細が若干異なります。
詳細については、FAQ を参照するか、課金に関するドキュメントを確認してください。

qiita.com

Blaze (従量課金) プランは、日割りの上限があり、思わぬ料金発生の可能性があるのでご注意ください。

何も気にせず無料で使うなら Spark プラン Cloud Functions 使うなら Blaze プラン

まとめになりますが、Firebase のプランで迷ったら次のような基準で決めればいいと思います。

  1. Cloud Functions を利用する
    → Blaze (従量課金) プラン
    ∵ Spark (無料) プランでは、Cloud Functions 利用不可
  2. とりあえず無料で使いたい + Cloud Functions は不要
    → Spark (無料) プラン
    ∵ Spark (無料) プランは料金発生の心配がない
  3. 管理をきちんとしながら使う
    → Blaze (従量課金) プラン
    ∵ Spark (無料) プランの無料枠に加えて、Blaze (従量課金) プラン独自の無料枠もあるのでお得